「南京!南京!」の映画評を書きました。

いま出ている雑誌「インパクション」182号(11月10日発行)に「『善良な日本兵』が幻想からめざめるとき」というタイトルで、映画「南京!南京!」の批評を書いています。

「南京!南京!」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=9td_3P3w1S4

「南京!南京!」は、傑作「ココシリ」を撮った陸川監督の作品。「ココシリ」よりは相対的に叙情性を押し出して、陥落から数ヶ月間の南京を舞台に、何人かの中国人と日本兵を主人公に描いた群像劇です。上にあげたのとは別の予告編で「人性的抵抗史」というキャッチコピーがあったのですが、日本軍の残酷な支配という状況のなかで、一人一人のなかの「人性」がどのように抵抗したか、あるいはできなかったかという物語だったと思います。

日本での公開がまだ実現しておらず、「史実を守る映画祭」実行委員会が1日限りの企画として、8月21日に上映を行ったものです。
http://jijitu.com/filmfestival2011/

インパクション」を書店で見かけたら、買って読んでみてください。