サイコーダヨの仲間たち〜ライブのお知らせ

かっこよく踊れるのは/かっこよく遊べるのは/俺たちだけ/
「サイコーダヨ」の仲間だけ/サイコー/サイコー/サイコーダヨ!

カリブ海のある小さな島では、人々がこんな唄を歌い、踊っているという。「サイコーダヨ」は日本語だ。60年代、遠洋漁業の日本人船員たちがしばしばこの島を訪れ、酒場で遊んでいった。そのノリのよさ、気持ちのよさから、島で大人気だったらしい。「サイコーダヨ」はそんな最高な船乗りたちが残していった言葉。

さて今日は、このブログにはめずらしく、ライブのお勧めだ。ソウルの生ける伝説と言っても過言ではない、佐藤行衛率いる「コプチャンチョンゴル」の2年ぶり日本公演!

佐藤行衛さんは、95年3月、2泊3日のソウル旅行中に立ち寄ったレコード屋で、60〜80年代の韓国ロックに出会って衝撃を受け、以来、韓国語を猛勉強、日本人による韓国ロック専門バンド「コプチャンチョンゴル(もつ鍋の意味)」を結成したという人物。その後コプチャンチョンゴルは韓国でレコードデビュー。これは日本人バンドとしては初めての快挙であったが、海峡を超えたその道のりはそうたやすいものではなかった。だが佐藤さんは、この国のロックシーンと深く付き合うようになり、ついにはソウルに定住してしまう。

ちなみにこのときともにソウル定住を選んだコプチャンチョンゴルのメンバーに、長谷川陽平もいる。彼は80〜90年代に一部で話題だったハードコアパンクバンド「HELL NATION」のメンバーでもあった。今、彼はソウルでプロのギタリストとして活躍中だ。

佐藤さんは今、ソウルの高円寺ともいうべきホンデ近くに住み、インプロ(即興音楽)のイベント「プルガサリ」を主催。かき回し器やコップなどで音を作りエフェクターで増幅するなどして、奇妙な音を奏でたりしている。この「プルガサリ」は、ソウルにとどまらずに日本、アメリカ、ヨーロッパ、香港など、各国のミュージシャンたちを招き、韓国の若いミュージシャンとの交流の場となっている。

昨年は、「プルガサリ」のイベントでわずかな入場料をとっていることを韓国の入管に咎められ、強制送還の憂き目にあったが、多くのミュージシャンが抗議署名を集め、働きかけたことで、無事ソウルに戻ることができた。初めてソウルを訪れてから11年目。
http://www.altasia.org/05satousan_taikyo/kinkyuu_badnews.htm

ぼくは佐藤さんと何度かお会いしているが、国境をまたいで音楽で遊ぶノリのいい佐藤さんとその仲間たちは、まさに「サイコーダヨの仲間たち」だった。

さて、コプチャンチョンゴルのライブは22日(日)、26日(木)の2回、行われる。ダサかっこいい往年の韓国ロックを、さらに骨太にアレンジするコプチャンチョンゴル。今ではカバーだけでなく、なんと佐藤さんによる「オリジナル韓国ロック」(!)も演奏する。

コプチャンチョンゴルの「美人」
http://www.kampoo.com/jp/music/gcjg/miin.htm

22日は在日コリアンの歌手、李政美さんとジョイント。「京成線」という曲があって、聴いたことはないが、詞がすごくよかったので、楽しみ。

以下、ライブスケジュール。

☆ 李政美(い・ぢょんみ)&コプチャンチョンゴル ジョイント・ライヴ! ☆
4月22日(日) pm6:30 Start  赤坂 Graffiti Tel. 03-3586-1970
http://www.moz.co.jp/graffiti/access/
出演: コプチャンチョンゴル(佐藤行衛 g,vo 柴藤耕一郎 b 伊藤孝喜 ds)、李政美(vo), 矢野敏広(G.mand), seli(bass)
予約・問い合わせ:オフィスとんがらし TEL:03-5670-4585/FAX:03-3694-7390  
mailto: tongarashi@leejeongmi.com

コプチャンチョンゴル ファンの集い ライヴ! ☆
4月26日(木) pm7:30 Start 青山 Billy Barew’s Beer Bar Tel. 03-5778-2808
http://www.bbj.ne.jp/bbbb/aoyama/
出演: コプチャンチョンゴル(佐藤行衛 g&vo, 柴藤耕一郎 b, 伊藤孝喜 ds)

ぜひ、お見逃しなく!