北海道から反G8のアピールが届く

あけましておめでとうございます。そして、ごぶさたしております。
北海道自由エスペラント協会から、7月に予定されている洞爺湖G8サミットへの反対声明が届いたので、以下に転載します。

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北海道自由エスペラント協会 国際アピール

G8洞爺湖サミット反対!
国際主義・直接行動の闘いに結集しよう

 我々、北海道自由エスペラント協会は、ともに闘う北海道の仲間と共に、世界のエスペランチストエスペラント学習者・友人たちに反G8の闘いに参加することを訴える。闘いはここ北海道で国際的に展開されるだけではなく全世界で行われるであろう。
 世界を支配する大国8カ国(米国・カナダ・英国・フランス・ドイツ・イタリア・ロシア・日本)の指導者8人が、来年2008年7月7日から9日まで、日本の北海道・洞爺湖でG8サミットに集まることが決まった。サミットは国際資本の利益のための密室の会議であり、グローバリゼーション(巨大資本の世界的展開)を推進するものである。このグローバリゼーションのために、世界中の労働者・農民・市民・そして先住民たちが苦しんでいる。
 今回の開催地北海道は、第二次世界大戦後も保持し続ける日本の植民地のひとつであり、同地に日本人の到達以前から住んでいる先住民族アイヌに対して過酷な同化政策が行われた歴史をもつ土地である。日本政府はいまだにあきらかに先住民であるアイヌ民族を「先住民族」とは認めようとしない。にもかかわらずサミットにおいて日本政府はアイヌ民族の文化を利用しようとすらしている。(民族の文化を利用するのであれば、最低限先住民族としての存在を認知してからにすべきである)
日本政府が行っているいわゆる改革政策は、東京の好景気を生み出すと同時に、北海道の深刻な不景気をも生み出している。日本の改革政策とはグローバリゼーションであり、格差社会とはその結果である。北海道の労働者・農民・漁民・商工業者はさらに大きな困難をかかえるか、かかえようとしている。だが、北海道をはじめ日本の民衆はいまだ自らのかかえる課題とグローバリズムとの関係を見出せないでいる。
 今こそ、反G8・反グローバリズムの国際的闘いが日本、北海道で求められている。国際主義と民衆自らの直接行動を軸としながら、幅広く重層的な統一戦線を形成しよう。労働者・農民・知識人・青年・地域住民・先住民の広範な反グローバリズムの闘いをここからこの地に築くため、全世界の同志・仲間の決起を訴える。
 エスペランチストは現地での国際的な参加者の通訳・連絡にその役割を求められている。そして可能であるならば、エスペランチスト自身の部隊による国際的反対行動を行いたいと考えている。

2007年10月16日
北海道自由エスペラント協会
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