ソウルの本屋で見つけたもの。

写真集2冊。

主に1950年代から70年代までの韓国の人々の姿を撮ったモノクロの「우리가 사랑해야 하는 것들에 대하여」(チェ・ミンシク)。風雪に耐えて生きてきた人々を重ねていると思しき「縄」や「根」のモチーフが繰り返し現れる。浮浪児、漁師、担ぎ屋、葬式…社会派なんてつまらない次元ではなく、この50年の韓国を生きてきた人々の顔を捉えている。

こちらの「OPEN BOOK」をクリックすると、ページを何枚かめくることが出来る。
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もうひとつはカラーの「그골목이 품고 있는 것들(あの路地が抱いていたものたち?)」(キム・キチャン)。80年代のソウルの下町をほのぼのと撮っている。80年代のこういう町並みは、もう追憶の対象なんだな。
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当たり前のことだが、外国人が撮った写真にはどうしてもエキゾチズムが入ってしまう。その国の写真はその国のひとが撮ったものがよい。悩んだ挙句2冊とも買ってしまって荷物は重くなったが、これからも外国に行ったら、いい写真集を探すことにしよう。