法政一高で座り込み

昨日(4月18日)の東京新聞夕刊は、吉祥寺の法政一高で2、3年生の生徒450人がこの日の朝、校庭での座り込みを行ったことを報じている。校則がじわじわと強化されていることに抗議し、校長による説明を求めたもので、生徒会が中心となって行われた。不在の校長に代わって副校長が校庭に出向いた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060418/eve_____sya_____000.shtml

この座り込み実現までに、休み時間を利用して1クラスごとに「授業のボイコットなど学校とケンカすることが目的ではない。話し合いを求めよう」と呼びかけてまわったとのこと。

素晴らしい。文句のつけようがない。座り込みは授業が始まる1時間前の7時半から行われたというが、座り込みのために450人が1時間早く登校するというのは、その気持ちの本気度を目に見えて示したのではないか。快挙だと思う。

生徒たちは、見事な民主主義の実践を見せてくれた。副校長は「ゲリラ的な形ではなく正規な手続きをとって欲しい」と語ったようだが、そして彼の立場からは当然そう言わざるを得ないだろうが、しかし民主主義は、選挙での一票や陳情に切り縮められれば死んでしまう。意思と存在を示す様々な行動があって初めて、考えられるべき問題が発見され、話し合うべき相手(他者)が発見されて、民主主義は活性化する。マスコミとネットと投票所があれば民主主義だというのは大間違いだ。

小さな事件だが、この程度のことさえ恐ろしくて出来ない今の日本の社会である。やっかみからいろんなことを言って足を引っ張る(子どもじみた)大人どもが出てくるかもしれないが、この450人の少年たちには自らを誇っていて欲しい。

大変でしょうけど、先生方にも頑張ってほしいです。
わが身を振り返りました。